2014/03/18

雨が降れば地はかたまる。

シンガポールは、今年の1月中旬からほとんど雨が降らないという乾燥状態が続いていた。何と145年振りの異常気象であるらしい。これは水資源のほとんどを外部に頼る同国にとってはあまりよろしくない事態であった。

しかし、昨日までの2日間で、一体どこに隠れていたのかというくらい大量の雨が降り、木々や草花も息を吹き返してまさに恵みの雨となった。街ゆく人々の表情も心なしか安心感が漂っていた。良かった良かった。

さて、我がシンガポール支社では、これまでずっと1.5人ペースで現地業務をこなしてきたわけだが(僕自体は日本と行ったり来たりで0.5人くらいにしかカウントされない)、今月に入って2名の新戦力を試験的に投入した。かつかつだった現場にとってはそれこそ恵みの雨になったはずだ。

しかし、人が増えると仕事も増えるものだし、視点も変わるのでこれまで気付かなかった課題も浮き彫りになる。また、この決定は勢いで決まった感もあり若干混沌とした中からの船出ではあった。豪雨とは言わないまでも少なくともにわか雨程度の変化ではあったかもしれない。それは降り始めた雨に気付いて、慌てて洗濯物を取り込むような状況にも似ていて、現地の受け入れ態勢に不備な面が多かったのを反省している。

しかし、今はこんな環境かもしれないが、雨が降れば地はいずれ固まるものだ。日照り続きの環境の辛さを知るものにはどんな雨でも恵みとなる。

これからが楽しみだ。