2011/11/29

未開拓ゾーン

009のテーマのベースになっている宇宙戦争といえばSF。

私に勝手な思い込みがあるのか、理数系や、金融系、
特に数字に強くロジカルな方が、小説を読む印象をあまり
持っていなかった。
しかし、先日、仕事上でお付き合いのある、かなり優秀
だし、尊敬もしている方とお会いした時、彼が文庫本を
抱えているのをみたので意外に思った。
冒頭の理由で、小説などあまり読まない方かと勝手に
想像していたからだ。

思わず

「あれ?小説も読むんですか?」

と聞いてしまった。

彼は、

「え、普通に読みますよぉ。しかも、ビジネスで参考になる
小説はSFでしょう。考えても見てください。将来を極端に予想
しているジャンルはSFしかないじゃないですか」

と、(若干台詞をつくってしまったが)、ま、そういうような
意味の事を小気味良くおっしゃった。

まさに、将来を見通す仕事をしている彼のお気に入りはSFだった
のだ。そうか。なるほど。ということで、彼が持っていた本の
タイトルをメモっておいたのが、この小説である。





結論から言うと、買ったけど、まだ、読んでいない。

私にとっては、あのブレードランナーのような世界がSFという
イメージだ。これまでは、近未来は映像でしか感じられないと
思っていた。でも、よく考えてみれば、映像がないほうが実は
自由に大胆な空想を楽しめるんだよね。
そうか、むしろ究極のアイデア、創造が詰まったジャンルが
SFじゃないか!

今までトライしてこなかったSFの世界に入り込んで、自分の発想力
とか想像力とかを試してみるのもとてもエキサイティングだ。

そして、何かなかったっけなと、宅の乱読極まりない本棚から、
唯一SFらしきジャンルの本を見つけた。





時空系、としか記憶がない・・が、アマゾンの書評はわりと好評価。
読み返してみよう。

この年になって、SFというまだ未開拓ゾーンに気づくことができて
幸せなのである。

2011/11/26

異能の集まり

・科学者の実験台になった赤ちゃん
・ナイフ使いの上手い不良米国人
・体が大きくパワフルなインディアン
・自殺しようとして失敗した中国人
・彼女を殺されたドイツ人
・勝気なパリジェンヌ
・酔っ払いのイギリス人
・奴隷にされそうになった黒人
・刑務所を脱走した日本人

という9人のチームが世界を救うのである。

Q:さて、何の集まりでしょう。?

・・・・・・・

A:「サイボーグ009」

どうですか、このバラエティに富んだキャリア(?)の持ち主達。

私がまだ美少年(?)だった頃、009の世界に夢中だったという事を
先日ちょっとしたきっかけで思い出した。

社会的には決して良いとは言えない背景を持つ多様な人間達が、第3次
世界大戦を目論む悪の組織にさらわれ、宇宙空間戦争用にサイボーグ兵士
に改造されてしまう。しかし、彼らを後天的に能力の改造はできても、
先天的な本質まで変えることはできず、反対にに悪と戦うヒーローに
なっていくという勧善懲悪なお話。

地方の片田舎から大都会東京に出てきたばかりで、コンプレックスの
塊だった紅顔の美少年は、この漫画に何かしらの救いを感じていた
のかもしれない。
人間は、改造を施すと能力を何倍も伸ばすことができるんだとね。

しかし、いい年になった今になって振り返ってみると、色々と思い至る
ことがでてくる。
例えば、「改造=教育」と置き換えてみる。SF漫画の中だけの話
ではなく、現実問題として捉えることができる。
その人間の本質を活かす能力をつけられるような教育。あのジョブズで
さえ、大学教育に疑問を感じていた。
画一的な教育プログラムじゃ対応できない社会になってきているという
教育改革は世間でも良く言われている事だ。でもほとんど変わっていない
という印象しか持てない。なぜだろうか?

どんな教育なのか良いのかという具体的提言を私はまだ持てていないが、
実際に子育てに向き合っていると実感してくるテーマではある。

009のような異能達の集まりは、何をしでかすか分からない、予測不能
なエキサイティングさが魅力的だった。
そういえば、他の登場人物も鼻が大きかったり、耳が尖っていたり、
とにかく個性的(=異能)な人物が多かったよね。そういった組織なり
チームなりが「普通」に評価され存在しうる社会も面白いなと思う。

結局、こういうキャラを創造してきた作者自身が、とんでもなく異能
だったということか。
彼がどういう教育を受けてきたのか研究してみるのも悪くない。
そこから何かアイデアが生まれてくるかもしれない。

石ノ森章太郎 (wikipedia)
※それにしてもすごい作品の数々だ。

2011/11/22

宇宙からの手紙



・・・・

これは、先週末にうちの3歳になる娘からもらった手紙。

「うちの子、3歳にして外国語!」とfacebookにアップしたら、友人のコメントで、
「こりゃ、宇宙からの手紙だぜ」とレスがあった。その的を得た表現に、思わず
手の平で膝をぴしぴしと打ち続けてしまった。
当初は、アラビア系の文字だと思ったんだが、これは宇宙だ。間違いない。

うちの子ちょっと変わっているのかなとも思わなくもないが、いや、いいんだ。
変わっていると評されることは、もはや現代では褒め言葉。異能だ。
サイボーグ009の仲間にも加われる。

因みに、彼女はその時この手紙を読んでくれた。「いつもご苦労様」といった
内容を綴ったものらしい事はわかった。
おそらくこの内容は、読んでくれる度に変化してくるんだろう。
その時々にどのような気持ちでいるのかというようなことを、即効的に読み
上げてくれそうな気がする。そこに解読不能な文章(?)に意味が生まれて
くる瞬間がやってくる。まさにクリエイション!

しかし、子供は本当に創造の天才だと思う。特にストーリーを勝手につくるのは
素晴らしい才能を発揮する。

私にも多分こういう能力があったんだろうな。いつ失ってしまったのだろうか・・・

2011/11/21

instagr.am

iPhone4sを手にして以来「instagr.am」にプチはまり中。

とにかく手軽にスナップを共有できるのが、ものぐさな私にはピッタリ!
フィルター機能等によって、写真もおしゃれに加工できるのもグッド。

そして、「いいね!」のゲット。なんてことないのであるが、45歳になる男子
にとっても、正直、嬉しかったりして。((^┰^))ゞ

自分が撮りたいものを撮るのも勿論楽しみとしてはOK。しかし、みんなが喜んで
くれるスナップとは何だろうと考えたりしている。
見ず知らずの人々から「いいね!」を頂くのはなかなか難しいのである。
いろいろと試行錯誤してみようと思っている。

そういう探究心を擽られるのも面白くなる要因なのだね。

---------
そういえば今日、instagr.amつながりで、こんな記事があった。

普通の女子大生がなぜ、Google+で「日本一」になったのか。

この方、写真が嫌いで苦手らしい。
それでも、その嫌いだという気持ちを超える「動機の力」があれば、これほどの成果を
生むもこともできるということ。動機付けの大切さを再確認した記事だった。

2011/11/20

救いはサンセット!

どんなにひどい雨が降ったとしても、晴れた爽快な日は必ずくる
ものなのですね。

今日は、昨日の激しい豪雨が嘘のようにきれいさっぱり晴れ渡り、
とても暖かい一日となりました。

そして、週末としては久しぶりに波のサイズが上がったので、
湘南エリアのビジネスマン(ウーマン)サーファー達にとっては、
仮に、先週一週間が思い通りにならない日々の連続だったとしても、
束の間の素敵な週末となったはず!(キリッ!

私も午前中海沿いを娘と散歩しながら波をチェックしました。
沖からから「ぐいっ」と盛り上がってくる、厚くしっかりしたうねりが
続いているのが見えると、小さくガッツポーズをかましたりしてみました。
最近は娘も「パパ、さ~ふぃすきなんだよね~」と私の貴重な理解者に
なってくれています。

それから娘とたっぷり遊んで、日も傾きかけた15:00頃、錆だらけの
ミニベロを駆って海に向いました。
アグレッシブに攻めようと薄めのボードを小脇に抱えて・・

と、ここまで「いかにも」な、それっぽいスタートのように聞こえますが、
当然、そんな前のめりの気持ちを、日々鍛錬していないテクニックが
カバーするようなミラクルが起きるわけもなく、いつも通りの悪戦苦闘
のセッションでした。満足度でいえば、30%程度の自己採点でしょうか。
もう少し対応できる波のパターンを増やさないとなぁと反省しきりです。
(あ、これもいつも通りの感想)

しかし、波待ちをしながら、稲村ガ崎方面に沈む少しくすんだ橙色の
夕日を拝むことができたのは、せめてもの救い。

夕方サーフの醍醐味はここにあり、といえる綺麗な夕日だったなぁ!!!!

2011/11/14

3億の写真

昨晩の帰りの電車。いつものように熱いツイートを連発しようと、はりきってTLを
スクロールし始めた時に、目に飛び込んできたきたのが「3億円・・・写真・・・」。(!)

それがこのWIREDの記事だった。

「3億円を超える写真」:その理由

芝生と道と曇り空の位置関係を、メジャーで計って個別に配置したようなこの作品を
見たとき、その昔、今や休刊となってしまった雑誌「エスクァイア日本版」の特集か
何かで見たことある!と思い出した。(そういう特集があったはず)

ツイートのタイトルにつられて読んでしまった記事だけど、3億という価格はアートとしては
特段驚くような事ではない。多分。。。
しかし、これは「写真」。先入感でいっぱいの私の脳は、「写真てそんなに高くは売れない
んじゃない?じゃない、じゃない、じゃない・・・」とリフレインが充満してくらくらした。

しかし、良く記事を読んでみると、高額な値がつく理由として、彼のこの作品は
「1枚しかない絵画のように」とか「絵画に匹敵する」とかいう言葉が並んでいるのだ。

なるほどね。
その技法や実際の評価の程は記事や専門家に譲るとして、そもそも「絵画のように」
1点もの(あるいは希少)であることが価値を構成する上では重要なんだ、と当たり前
過ぎることを改めて学ばせて頂いた。「需要と供給」の理論から考えても希少なものは
最強。

って、その事とこの写真に3億円の価値がついたというのはあまり関連していないんじゃ
ないのか・・・

結局あの脳内リフレインは消せないままなのだ。

2011/11/13

ストーリーを作るって面白い

久しぶりに土日とも家にいた。娘は体調を崩して外に出られないという事情もあり、
3歳の娘とたくさん遊んだ週末だった。

なので飽きるまで遊んでやるぞ、と覚悟を決めて挑んだのが、「playmobil」。
娘がいつも「人の家(うち)で遊ぼぅ」といっているものである。
家にあるのは家族4人+猫と2階建ての家のセット。

実はこれ、人形から何からとにかく細かくて、私にとってはなんとなく苦手意識が
あって、これまでは中途半端に切り上げてしまっていた。
意識の違いか、その世界に入り込んで一緒に遊んでみると、この玩具、なぜ人気が
高いのかという側面が少しわかった気がする。(事実かなりのロングセラーらしい)

これで楽しく遊ぶコツはストーリー展開の創造力にあるのは間違いない。
あたりまえだけど、人形、家、ベッドなどの存在する小物はたんなるプラスチックの
物体であり、それらの存在自体は普遍的なものだ。
だけど、人形同士にどんな会話をさせるか、何もない皿に何の料理を載せるのか、
そんな1つ1つの選択によってただのモノではなくなってくるから不思議。
人形には表情が、ペットには気まぐれさが、ダイニングテーブルにはこぼれた
おかずが・・・見えるような気がしてくる。
少なくとも娘はそう信じている。
ストーリをどう展開させるのかは2人の共同作業だから、思わぬ展開になったりして、
こちらが爆笑する場面も多い。(子供の発想はすごいよ)

更に、人形のお友達やちょっとしたモノ等が新しく追加されたりすると、これまでの
ストーリーに更に幅ができて、構成が深くなる。これが飽きさせない仕組みなの
だね。
ビジネスモデルとしては、現代のゲームのように武器など追加で購入していくことで
遊びが充実していくタイプのものと同じ。しかし、事前にプログラムされていない分、
創造性の自由度はplaymobileに軍配が上がると感じてしまうのは古い思考かな。

ちなみに、先日の出張でママのお友達1人と犬2匹を購入してきた。なぜ子供のお友達
ではなくママのお友達だったかというと、もし、子供のお友達だけが先にやって
きた場合、いろいろと辻褄の合わないストーリーなってしまうなと、大人の分別
なりに考えた末の選択であった。が、それが正しかったのかどうかはわからない。

確実に大人にも影響がでている玩具だ。