これまでも膨大な数の映画を観てきたつもりなのだけど、私の場合はその多くが余り記憶に残っていませんで、今になって何だか非常に時間を無駄にしてきた気がしています。
願わくば、日々の会話で映画の名台詞を引用出来るくらいになりたいな。(ちょっとうざいかも知れませんね)
それに、特に映画を含めた動画系コンテンツは今後ますます重要になると認識しておりますので、勉強というか知識というか感覚というか、まぁ単に好きなだけですけども、時間の許す限り吸収していきたいと考えています。
と言うわけで、これまでは仕方ないと諦めて、これから見る映画は、ブログにでも書き留める事で、記憶の隅に星屑のように散らばしておいておこうかなと思っております。
そのうち何か役に立つでしょう。
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まずは、直近の台湾往復の機内映画で見た2本。
デンゼルワシントン主演の「equalize」と役所広司と佐藤浩市主演の「最後の忠臣蔵」。
前者は元CIA職員がその身分を隠しながら、世の悪を退治する!と文章にするとなんとも陳腐なコンセプトなのですが、まぁ、陳腐でした。
アクションシーンでは、ハラハラさせられながらも手強い敵をやっつけるという要素もあるので、ストレス発散系には良さそうです。
とはいえ、正義を行うとは言え、まさに「目には目を、歯には歯を」を地でいく展開が世間では好まれているのかなと少し怖くなりました。
デンゼル扮する男がよく言うセリフが「体と知力と心が大事だ」というやつ。いわゆる心技体です。普遍的な言い回しですが、日々精進していくことの難しさと大切さを、主人公のストイックな日々の生活スタイルを通して、ストーリーとは全く関係ないところで感じ入ってしまいました。
映画ってそういうのありますよね。本編とは関係ないことを連想してしまうという。まぁ、いいです。
後者は、吉良邸に討ち入って切腹した赤穂47士になり損ねた2人の武士の生き様について描かれています。
生き残ったとは、この場合、この時代には幸運とは決して言えなかったのです。
それぞれ理由あってのことなのですが、主君(ここでは大石蔵之介)に忠実であらねばならない侍達のなんとも言いようのない理不尽な(現代からすればですが)人生に切なさを感じざるを得ません。
特に、討ち入り自体は江戸時代を通して史実と離れてある程度エンタメ化されていると聞いたことがありますが、討ち入りのその後の人間模様については、世間ではあまり注目されなかったであろうし、確かに様々な影響があちこちであったのだろうと思いを巡らせました。
役所さん演じる瀬尾孫左衛門がラストの方で、その名誉を挽回するシーンでは思わず男泣きでした。いや、正確には機内なので忍泣きでしょうか。
しかし!フライト時間を見誤って肝心のラスト15分位を見逃してしまうという大失態。
今月又ANA乗るので、次回にでもラストはちゃんと確認しておこうと思います。