2010/07/25

【書評】 名人 川端 康成



なんとなく読んでみました。
本因坊秀哉名人の数ヶ月に渡った引退碁の様子をルポ的に綴った作品。
もちろん勝負に対する執念や、何手も先まで考えて1つの手を指す囲碁の深さ
などには勉強させられましたが、僕としては、川端康成が名人の死顔を写した
ことを語る冒頭のシーンから始まり、所々挿入されるレンズやカメラに造詣の
ある氏の写真へのスタンス。更に、作中には木村伊兵衛も登場するなど
写真との繋がりの多い作品であることに興味を持ちました。

対局の合間に木村伊兵衛が登場するシーンはこんな一節です。

「木村伊兵衛が海外に紹介するとい写真を撮るということで、両棋士は対局の
姿をさせられた。」

・・・実はこれだけなのですが、何か木村伊兵衛が、取材としてやってきた的な、
いかにも「そんなに大したことじゃないんだよ」という扱いに、むしろ引き寄せられ
ました。偉大な写真家も、相当フットワークが軽かったのだろうと想像したりして。

一体どんな作品で、海外の何に紹介したのだろう?検索してみても今のところ
ストライクな結果は得られていません。どなたかご存じないですか。

木村伊兵衛は当時の文士のポートレートを多く撮影していました。
もちろん川端氏のことも撮影していました。
ネットなどないこの時代は、優れた人々が今よりも濃密にリアルでつながる
ことによって、お互いものすごい刺激を受けあっていたのだろうなと思わせる、
かなり濃密・濃厚なポートレート写真です。

おおた葉一郎のしょーと・しょーと・えっせい

には、木村氏が撮影した文士たちのポートレートが紹介されていますので
ご参考まで。

2010/07/22

Yahoo!のTOPのTOP

デジカメで小遣い稼ぎできる! 「ストックフォト」サービスとは?

本日、R25に掲載された当社の記事がyahoo!のトップページのTOPに表示
されました。
さすがに凄い反響で、当社のサイトにアクセスが短時間に集中し、一時的に
表示速度が低下したりと、多くのユーザーさまにご迷惑をおかけしてしまった
ほどです。
低価格で素材を販売してゆくためにも余計な部分にコストをかけず、広告費も
ほとんどかけていない中での地道なPR活動の成果だと思っております。
また、Googleの検索キーワードランキングでも「ストックフォト」というワードが
瞬間的に2位になるなど、業界全体への波及効果もあったようです。

結果として新規ユーザーさんのご登録も急進し、これを機会にまた新たな
クリエイターさん達との出会いも増えてくると思うと、より一層しっかりと業務に
取り組んでいかねばと社内一同身を引き締めています。

それにしても、yahoo!の影響力はやはり絶大ですね。当社も本業の分野で
はNO.1を目指してがんばってまいりますので、今後ともよろしくお願いします!

2010/07/20

『ストックフォトセミナーの開催』

写真素材 PIXTA
(c) enterFrame写真素材 PIXTA


enterFrameさん お写真をお借りしております!
---------------------------------------------------------------------

当社では、クリエイターの皆様向けの「ストックフォトセミナー」を定期的に
開催しております。

ストックフォトの基本から各種権利関係までを網羅した内容で、短い時間
ですが、回を重ねる毎に濃密な内容になってきています。

詳しくは当社ブログをご覧下さい。

第13回ストックフォトセミナー開催のお知らせ

皆様の参加をお待ちしております!!


2010/07/19

ノーカーライフ

写真素材 PIXTA
(c) robbie写真素材 PIXTA

robbieさん。お写真お借りします!
-------------------------------------------------------------------------
僕は波乗りを趣味にしていますが、住んでいる鎌倉界隈は、この3連休中、
あいにく波がない状態が続いてしまいそうです。
千葉北や鹿島エリアまで足をのばしたいところですが、現在ノーカーライフ
中の身なので、仕方ないと諦めています。

さて、ノーカーライフ。
特にエコなどを意識しているわけではないのですが、車検のタイミングで車を
手放してから約4ヶ月が過ぎました。
僕らの年代(40歳代)では車を持って当たり前という時代でしたので、成人後
のほとんどの時期を車とともに過ごしてきました。
しかし、現在僕の周りでは、特に車がなくても不便を感じている人々が多いわけで
はありません。むしろ、意識的に車を持たない人も増えてきています。
よくこういうスタイルが景気を悪くしているという事も言われます。確かに自動車
及び関連産業の市場はケタが違うので比較にはなりませんが、いざ自分がこういう
生活スタイルを実践してみると、これまでとは異なるところに支出が向かうことに
いやでも気づかされます。
車を持っていることで支出する大半の出費は、ローン・ガソリン・駐車場・高速代
だと思うのですが、車を保有していないと、電車、バス、タクシー、といった交通
機関を積極的に使うし、買い物はロードサイドや郊外型ショッピングセンター等
に行かずに、近所や駅周辺の店を活用します。
普段のちょっとした移動範囲は狭くなりますが、いざ旅行となれば普段近場で
済ましている分、むしろ遠出をする傾向にあるようです。それにレンタカーを
借りればいいか、という感覚が普通になってきます。以前は「わ」ナンバーが格好
悪いと思っていたのですが、最近はそういう外面的な事をまったく感じなくなって
きました。むしろ、レンタカーやカーシェアリングのサービスがもっと充実してくれる
といいなと思っています。

車を持っていない人のキーワードは「近場」。近所の個人でやられている『個店』
などの時代が再来するのかもしれません。我々のニーズにこたえてくれるような
工夫をしてくれれば、繁盛する機会も大きいように思います。
今なら、駅前商店街などは家賃が安そうなのでチャンスなのかなぁ。

戸越銀座商店街
こちらの繁盛ぶりは興味深いです。こちらの近くに住んでいらっしゃる若者達は
車を持っていない人も多いのではないでしょうか。

由比ガ浜中央商店街
因みに家内がよく買い物する近くの商店街

自転車屋さんですら顔なじみになると、付加価値名サービス(例えばカゴとか)
を提案してくれたりします。そして、どこのメーカーのも取り寄せ可能なので、
以外にトータルでは大型店より割安だったりします。(時間も節約!)
ノーカーライフは少なくとも後1年くらいは継続予定。せっかくですから車を持た
ない視点でマーケットを考える機会にしてみようかと思います。
ストックフォトマーケット的にはニッチ過ぎますが、レンタカー・カーシェアリング
とかの観点はあって良いでしょう。

オリックスカーシェアリング
CARECO
OTSレンタカー(宮古島は良くお世話になりました)

ストックフォトっぽい写真が使われていますね。

ですが、現実的なノーカーライフの一番の効果はやはりランニングコストの大幅
削減です。僕の場合、軽~く月間10万円は浮きましたw 
これがもし、「万が一奇跡的に!」銀行の口座に向かっているとすると、金融業界
への貢献がもっとも大きいということになってしまいますが。。。

そして、趣味の波乗りは自転車でいける範囲で満足してま~す。

2010/07/17

小学校教科書の傾向

写真素材 PIXTA
(c) Stargazer写真素材 PIXTA

*Stargazerさん、お写真お借りしております!

外国の子供随所に

    2009年度の文部科学省の調査で、外国人の小学生は約4万5千人いる。
    教室が国際化する状況に教科書が対応した形だ。

渋いところからの引用なのですが、こういう記事を発見しました。
教科書が始めるこのような取り組みは徐々に様々な分野で影響がでてくる
でしょう。

欧米の広告ビジュアルでは複数の国籍のモデルが起用されているのが
ごく普通に見られます。日本ではあまり見られないのが現状ですが、実際は
子供だけでなく、日本にいる外国人の人口は常に200万人を上回っています。
人口減に伴う移民の増加傾向も現実的な流れですので、その割合は益々
増えていくことでしょう。

外 国人登録者数の推移

企業の訴求対象者のセグメントも、ニーズや行動パターンといった項目に加え
「人種」という項目も確実に把握していかなくてはいけませんね。
ということは、この傾向を取り入れるビジュアルは、確実に増えてくることでしょう。
当社のコンテンツ販売の現場でも、最近は「外国人」に絡むニーズが着実に
増えていると実感しています。

今後のマイクロストックフォトサービスでは、移り変わりの速いトレンドを先取りして
お客様に提案していけるかどうかが、とても重要だと思います。
より一層クリエイターの皆様とのコミュニケーションを大切にしなければなりませんね。

2010/07/12

写真で稼ごう!




マイクロストックフォトを展開する当社が監修に参加した書籍です。
発行は2009年8月ですが、アマゾンの写真書籍部門ではいまだに
4位をキープしている、ストックフォトノウハウのバイブル的な一冊。

ストックフォトで稼ぐエッセンスが満載。是非ご参考にしてください。

2010/07/11

3年8ヶ月

写真素材 PIXTA
(c) S.M.A写真素材 PIXTA


先週の金曜日に、ピクスタのほぼ創業時から貢献してくれていて、今度
退職することになっているエンジニアのS君と中目黒界隈で飲みました。
彼の発案で、同じく初期から参加してくれて、スタートアップに協力して
くれたフォトグラファーのIさんも参加。
そんな人のつながりを大事にするS君の姿勢は本当に好感が持てます。
また、忙しいなか駆けつけてくれたIさんにも感謝。

お互い忌憚のない会話で盛り上がり、久しぶりに限界近くまで飲んで
しまった夜でした。いや、完全に限界超えてたかもw 
何を話したというより、そんな一夜があったということをここに記録として
残しておきたいという感慨で一杯です。

当社での経験を、次のステップで大いに活かしてくれればいいなという
思いは僕だけではなく、会社メンバー全員に共通するところ。

お互いにさらなる成長を目指しましょう。
何はともあれ、S君。3年8ヶ月間、お疲れ様でした。

2010/07/09

【告知】エンジニア急募です。

写真素材 PIXTA
(c) ピクタ写真素材 PIXTA


当社代表古俣のブログより。

-----------------------------------------------------------------------------------------------
現在ピクスタ社ではエンジニアを急募中です。

写真やイラスト、映像コンテンツのマーケットプレイス「PIXTA」に中心メンバーとして関 わっていただける方を探しています。

PIXTAの改善や新機能の企画・構築などはもちろん、適正とやる気とタイミング次第で新事業立ち上 げなどにも取り組んでいただけます。

PIXTAに主体的に関わってみたい方、WEBサービスを運営してみたい方の応募お待ちしてます!

詳 細・応募はこちらから
http://pixta.co.jp/recruit.html
------------------------------------------------------------------------------------------------

よろしくお願いします。

2010/07/04

クラウドの衝撃 - 読了



私が勤務する会社では仕事に関連する周辺知識を得るために会社負担で
書籍を購入することが出来ます。すごいでしょ。そうでもないですね。でも
良い制度だとは思っています。本で得た知識は、アウトプットしてこそ血肉に
なるというものです。その制度を利用して購入した一冊を紹介します。

---
著者による「クラウド・コンピューティング」の定義は、

『クラウド・コンピューティングとは、拡張性に優れ、抽象化された巨大な
ITリソースをインターネットを通して、サービスとして提供(利用)するという
コンピューターの形態をいう。』

と。?????定義というより抽象化とでもいいましょうか。しかし、直ぐに著者
「なり」の平易な文章に直しています。

『クラウド・コンピューティングとは簡単に言えば(最初からお願いします!)、
インターネット上に雲のように浮かぶ巨大なコンピューター群を必要に応じて
利用できるコンピューターの形態。』

・・・・あまり変らない気がします。常日頃、「平易な文章に言い換えられないもの
は、何事も抽象的なものである」と考えている私は、少し気が楽になりました。
抽象的なものは抽象的に理解しておけば良いのです。ビジュアルセンスなどは、
抽象的に理解している事柄の蓄積ですから、それはそれでOKだと思います。

ただこの本を読んでポイントとしてはずせないなと感じたのは、これからWEBを
通して実現できることが、ほとんどの分野で恐ろしくローコストになってくるのだと
いう現実です。「写真がフィルムからデジタルになった」というレベルではなく、
あらゆるITサービスが、それこそ「水道の蛇口をひねれば水がでてくる」という
ことくらい当然な感覚になってくるのでしょう。
その「あたりまえ感覚」が『クラウドの衝撃』と表現されていると理解しました。

具体的には、①HaaSPaaSSaaSという3つの仕組みを把握しつつ、
ユーザーとして、「クラウド・コンピューティング」の思想から供給される様々な
サービスを徹底的に使いこなすこと。そしてそれから得られるベネフィットを追求
していくという姿勢が大切だと思います。

また、ネット事業者としては、既に②PaaS的なサービスの提供者が主要プレイヤー
として勝ち組になりつつあります。どの分野でもユーザーに対して、ある部分に
おいて最高のベネフィットを提供する「プラットフォーム化」という発想が欠かせ
ないし、そいった戦略も「クラウド」の進化に伴ってどんどん普及してくるのでしょう。

かのtwitterもそういう方向へ進んでいるようです。


本書は少々古いのですが、2009年2月の第1刷から2010年2月には第8刷です
ので、「クラウド」関連の書籍では読まれているほうだという評判です。