2013/02/28

シンガポール&マレーシア(1)

約1週間に渡るシンガポール/マレーシアの弾丸出張1stステージも今日で最終日。  仕事の内容については早いうちにまとめておかなくちゃ。

それにしても、これからはアジアだ!と東京では良く聞いてはいるし、知識上はそうだよねって思っていたけど正直実態はあやふやだった。しかし、今回実際に訪れてみてその一端を体感できた事の意味は大きいと思う。

出張前、会社のパートナー達と話していても、メディアや人から仕入れた情報だけに頼っているだけでは現実感に乏しい会話にしかならなかった。しかし、実際に見る、触る、人と話すなどしてひとたび共通の経験をしてみると、それらが急速に当事者の意識として共有されて、現実的に活きた会話となっていく。リアルに感じる事がこんなにも大事なんだと改めて実感されられた一週間だった。

この出張中にCold Playを良く聞いているのだけど、その中でも特に"fix you"という曲にの一節で、"if you never try you'll never know"ってパートに深く頷いているのであります。(ま、曲中では"love"についていっていることなんだけどね)

アジアの魅力、ポテンシャルに関して感じた事はまた書きます。

2013/02/16

Matt Austin, a photographer from England.(追記あり)


この写真は、いつものように何か面白いビジュアルないかなといった感じで、気の赴くままにサイトを次々と渡り歩いていて目に留まった一枚です。

それはMatt Austinというイギリスの写真家の作品でした。彼のサイトを訪れてみると、撮影した時の背景が詩のような文体で書かれていて一層興味が増しました。

この被写体の男性は、かつてイングランド北部で大学教授をしていた人なのだそうで、今はイングランド西南部のとある街の道端で、このような雰囲気を醸しながらワゴン暮らしをしているのです。地元では記事にもなったと書いてあるから、ちょっとした有名人なのでしょうか?

そういう知識を得て、改めてこの写真を眺めてみると、最初に目に留まった印象と違ってくるからやっぱり写真て不思議だなぁ。はじめはビジュアルそのものに引きつけられたのですが、「この爺さん、どういう人生を送って来たんだろう・・」と、いつの間にか被写体そのものについて考え始めていたりします。

一枚の写真がきっかけとなり、遠く離れた島国に住む僕なんかが、この人の人生に思いを馳せることになって、それはそれで、目に見えない何かを伝えてくれる写真が確かに存在するんだなと思います。

ま、リアル過ぎないレタッチテイストの効果なのか、僕にとってはあくまでも他人事のような安心感の中で眺められているのですけども。他の作品も是非覗いてみて下さい。

これからも、自分の感性の網にひっかかった「おっ」てやつを紹介していけたらいいなと思っています。

(追記)
しかし、こんな安穏とした見方してちゃダメだな。もっとザワザワしたものを積極的に受け入れないと・・・

2013/02/09

ビジネススクールの戦略


あるビジネススクールでは、企業派遣と自費で学んでいる生徒を分けて別けて教えているクラスもあるらしい。そこに通っている方から聞いた話なので、それはある程度正しい情報だと思われる。

どういうことかというと、前者の生徒は総じて会社から派遣されているという意識がどこかにあるらしく、真剣さに欠ける人が多いのだと。そして後者はやはり自分の金で学びに来ているからか真剣さの度合いがかなり高い、という前提だ。そして、ビジネススクールの特徴として、教授が一方的に教えるのではなく、様々なディスカッションが主体で進行していくから、生徒達の熱量の違いがそのままクラスのクオリティに反映してしまうという考え方らしい。(そのクラスがそういう趣旨のもからだけかもしれないけど)

まぁ、わからないでもないけど実際に経験していないから何とも評価しづらい。ただ、もし自分が企業派遣の生徒だと仮定すれば、ある一定の時間をそこで使うわけだし、なにより自分の仕事に役立つ内容なのだから相当真剣に取り組むだろう。だからそういう基準で強制的にクラス分け別けされるとしたら「えー、あっちのクラスで熱く熱く議論したいよー」と、多分納得がいかないと感じるはずだ。

それはそれとして、なぜスクール側はそういった反発を受けながらもクラス分け別けを実行するのだろうか。少々興味を持ったので考えてみた。

企業派遣生だってスクールの運営上は大切なお客様だ。むしろ毎年定期的に生徒を送り込んでくれる大のお得意さまかもしれない。それをわざわざ「意識の高低」でクラスを分ける別けるなんて、もし企業側が聞いたらどんな反応をするだろうか?

しかし、彼らもビジネススクールだ。おそらくそんな企業や僕のような生徒の反応は想定内だろう。ということはそれ以上のメリットがあると考える他はない。

まず、クラス別けの効果として考えられるのは、冒頭にも述べたような前提に立てば、後者グループの方が前者に比べて発展的な議論の場になり易いというのは普通に想像できる。そして、そのような状況でカリキュラムを終えた生徒は、間違いなく身に付いている度合いが企業派遣グループに比して良い結果を得られそうだ。

一方、もし一緒くたにした場合は、中途半端な議論に終始する可能性が高く、結果として凡庸な成果しか得られないということにもなりかねない。

この点から言えば、全体が凡庸になるのは避けたいので、もし人数が少なかったとしても最高の学びを得た人々を輩出することにフォーカスすべきだ。なぜならそうやって最高の学びを得た生徒らは、卒業後に現実のビジネス世界での活躍が期待できるからだ。

ポイントはここだ。そうなると彼らの優秀さの一因がそのビジネススクールにあるのではないかという評判が彼の周辺のあちこちで立つ事になる。それはスクールにとってとても重要だ。ものすごいPR効果だしブランディングの一因となる。

従って、ビジネススクールの創出すべき価値は「ビジネス界における優秀な卒業生」、ということになる。そういう卒業生を輩出していれば、そういう評判を構築できていさえすれば、スクールの評価は一層高まるものとなり、結果、企業側もその評判を頼りに派遣を続けるという読みがあるのではないだろうか。ハーバードの卒業生は確実に母校に価値をもたらし続けているしね。

というわけで、この「生徒のバックグラウンドによるクラス分け別け」という施策は、価値創出の為には、同等に対応しないこともあるよ、といういわばトレードオフに基づいたものだったのだろうというのが僕の仮説だ。

※「分ける」と「別ける」の違いを今日は意識する記事となった。考え方のベースは、元々同じだったものを"分ける"のか、別々のもものが一緒になってまた"別ける"、のかということらしい。だから今日は"別ける"を採用した次第。

2013/02/07

「読書会を振返ってみて」

photo credit: susivinh via photopin cc

先日、読書会を終えました。
想像していたとおり、とても有益な時間となりました。

当たり前の事ですが、同じ本を読んでも人によって様々な考え方、捉え方があります。それらの視点について互いに議論するのですから面白くないわけがありません。言ってみれば未知との遭遇です。

そんな読書会で有益だと思ったポイントを振返っておきます。

・アウトプットを意識した読み方になるので、否応無く集中して読むことになる
・参加メンバーそれぞれの考え方を知る事が出来る
→メンバーの違った一面を知ることができるのは興味深い
・自分が感じたことと異なる意見を聞ける
→結果として知識、知見が拡がることになる
・本の内容をまとめる力がつく
・内容についての議論をすることで、本の理解がより一層深まる
事実記載内容を暗記しているところが何カ所もある

最後に主観的なものですが、メンバーと間に一体感みたいなものを感じることができました。それはきっと同じ体験をしているからだろうからでしょうか。

そして、今回は何よりメンバーが良かったのかなと思いました。日頃目指すべきものが共通している謂わば同志のようなメンバーとであるならば、より白熱した議論になることを請け合います。ただ、初めての人達との読書会もそれはそれで緊張感があって楽しそうですね。

学びも多いですし、何と言っても体験そのものがエキサイティングです。是非次の機会を作りたいと思います。

2013/02/02

「ビジョナリーカンパニー2」で読書会

今度、会社で読書会なるものをやる。

私としては初めての経験。表面的には「分厚い本を読むのがたいへんだー」なんて言っているが、実はかなり楽しみにしている。これまで本を読んでも殆どが自分の中だけでしか消化していないし、たまにアウトプットと称し感想などを支離滅裂な文章でブログに書いたりするけど、それも殆ど誰にも読まれていない寂しい現状。

同じ本について、自分が感じたことを他の人々と語り合えるなんて、とても刺激的だろうなとあれこれと妄想が膨らんでいる。

それもポジティブなメンバーとのセッションになるから、より良い刺激と学びが得られることだろう。

というわけで今回採用されている本がこちら。


古いよね。と侮るなかれ。経営にとってはかなり刺激的な内容だ。著者も言っているように時代を超えて活用できる示唆が満載だと思う。

ただ、この本かなり分厚い。僕の場合、通勤途中がメインの読書時間ということもあり、持ち歩くのは不便だ。リュックに入れていてもバッチリ存在感を感じる。

Kindleで出ていないのがちょっと残念だな。

安西水丸さん

こんにちは。

こちらのブログを更新しました。
「STANDING OUT from the crowd.」〜安西水丸さんとの15分間

ラジオから聞こえてくる柔和な語り口や、ほのぼのとした作風とは対照的に、戦略的な思考を持ちとても鋭い方だという印象を持ちました。