2014/08/30

「まぐれ」という本を読んだ備忘録

この本は新しい視点を提供してくれた。

とはいえ、僕の知識でカバーされている理解力では、一度読んだだけでは正しく理解出来る代物ではない。

何しろ不確実性科学の専門家にしてトレーダーである著者が、金融市場と日常が如何に「偶然」によって成り立っているのかを、経済学は元より、確率・統計論、哲学、進化論、心理学、生物学、遺伝子論、果ては神話などまでを深掘りし、それらの間を縦横無尽に行き来しながら、独自の考え方を示しているのだ。

僕は、これらの学問のどれ一つを取ってもきちんと取り組んだことのないのであるから、なにをや言わんである。

ただ、苦しみながらも読み終えた上で感じ取れた事は幾つかあった。

最も強く残っているものとしては、この世の中では、皆が、或いは信用のおけそうな人物が良いとしていることで半ば常識とされている事でも、そのまま鵜呑みにしていてはならないと改めて再確認したこと。

人間は経験からしか物事を判断出来ないという前提に立った考え方だ。いわゆる懐疑主義、実証主義の観点だ。特にインターネット上での情報の洪水には気を付ける必要がある。無自覚なインプットは方向性を間違う可能性もある。

またもう一点は、この本の核心部分でもある「偶然性」である。人生は何と偶然性(ランダム)に影響されているのかとの気付きは非常に大きい。

そして、人生とはこの偶然性に対し確率論的に処して行くことを突き詰めることなんだという捉え方である。僕の中に始めて入り込んできた感覚だ。

全ての結果がランダムに訪れるのだとすれば、巷で騒がれている成功や失敗もある意味では偶然の結果だと言える。だとすると、どうすれば成功出来るかだけでなく、どうなれば失敗するかをちゃんと理解して物事を進められているかどうかがとても重要になってくるのだ。(失敗の定義に当てはまったらどうするのかも含めて=事業でいえば撤退戦略)

世の中、成功要因ばかりに目が行きがちだ。

この辺りはもう少し掘り下げたい。最低もう一回は読み返さないとこのモヤモヤは具体的にならない。

あと、少なくとも確率論の理解と、ヒュームやポパーらの懐疑主義者の哲学には触れる必要がありそうだ。

本書には、参考文献も豊富に参照されているので、暫くは読む本に困らなそうだが、どれも高いものが多い。本物だということなのだろう。

お小遣いの配分を考えなくちゃ。







2014/08/29

Music

本が好きだ。

しかし、いいおじさんになってから本ばかり読んでいてはダメになる。ただでさえ腰が重くなっているのに、行動が伴わない頭でっかちな人間になってしまうからだ。

それを回避する僕流の手立てがある。それは、読書の合間にMusicを挟むのだ。

それも自分で編集したiTuneセレクトを、スコッチ片手にホロ酔い加減でイヤホンをして聴く。

何がいいかというと、印象深い数々の曲、僕の場合例えばColdPlayとかに浸ったりきった後は、不思議とつまらない知識がきれいさっぱり消えているのだ。

そんなので消えてしまうものは知識とは言えない。微かにでも残ったものだけを蓄積していく事が、容量の小さい僕の脳には一番効率的だということなのだろう。

因みに今はベタではあるけど、マイケルジャクソンでつまらない脳内知識を淘汰中。

2014/08/23

席替え

会社で席替えがあった。

いつも座っていた席から見えるものの位置が変わるだけで、こんなにもリフレッシュした感覚になるかというくらい個人的にはすごくいい感じだった。

諸々と思考が煮詰まり、パフォーマンスが落ちてると感じていた矢先だから、そういう意味では、個人的には凄く良いタイミングだったかもしれない。

だから、席替えに限らず、オフィス環境を考える時には、メンバーにリフレッシュしてもらえるような効果も意識して実行するのが良いかもなと思った。

例えば、壁にはメンバー達の写真作品を飾り、定期的に更新してゆくといった、そんな何らかの動きを持たせるような形だ。

クリエイティブな仕事をされているオフィスはそんなアイデアに満ちていると聞いたこともある。

今いるオフィスは少々味気ない。ちょっと提案してみようかな。






2014/08/18

波乗り(サーフィン)

というわけで、昨日早速波乗りに行って来た。

幾つかの課題も試せたし、お盆明けで人も少なく、何よりリラックスしてやれたのがとても良かった。

アフターサーフは、家族と共にビーチで夕方まで思いっきり遊べる夏は最高!

横に流れる川で、娘にも初めてサーフボードを使って遊ばせてみた。ちょっと楽しそうだった。

昨年からシンガポールと日本を行き来する生活となっていて、ほとんど波乗りの時間を取れていなかった。

とはいえ、帰国時の金曜日に飲み過ぎて翌朝起きれなかったりもあったりしたので、つまり、まぁ行こうと思えば行けたわけで、自業自得。

しかし、改めて感じたことは、波乗り僕にとってはなくてはならない時間だということだ。

海と空と風から得られる自然の恵みを体内に取り入れて、自身の内から盛り上がるパワーとなる。そんな感覚を僕は波乗りにに持っている。

これからも細く長く続けて行きたい。

2014/08/16

夏休みを迎えて

久し振りのブログとなってしまった。

大体原因はわかっている。

日本に帰ってくると瑣末な事柄に忙殺され気味だ。体調もいまひとつ。つまり、諸々主体的に取り組めていないという証拠でもある。

僕は人にやらされていると感じられる状態が続くと、様々な面でパフォーマンスが落ちる傾向にある。

もっと自分の思想を軸にした日々の行動を意識したい。

というわけで今日から夏休み。

持病の面での精密検査があるので、フルに休みという感覚はないが家族でキャンプに行くのをとても楽しみにしている。

また、可能な限り読書をし、自然からのパワーを頂きにサーフィンには絶対行く。

そんな過ごし方を通して、あらゆることを振り返り、優先順位を見直し、何より自分の軸を見つめ直す。

そんな夏休みにしたい。



2014/08/09

ピアノ


我が家に電子ピアノがやってきてかれこれ2ヶ月。

娘はせっせと教室に通い、腕をメキメキあげている。その上達ぶりには目覚ましいものがある。子供って凄いな。

で、家にピアノがあればついつい触ってしまうのものだから、僕もちょこちょこと弾いてみている。

これがなかなか面白い。ピアノなんて何十年も触ったことがないので出来映えは本当に酷いものなのだか、集中しすぎて時間を忘れて占領してしまうことも暫しば。

というか自分の指の動かなさぶりがなかなか滑稽ではある。

電子ピアノは、見本となるサンプル演奏もプログラムされていて、弾いている曲の全体像を把握しながらレッスンできるのでとても便利。

だから、ちょっと引っかかると聞き直すことになるのだが、これまでは何となく聞いていた曲が、まぁそのレベルの高さに改めて愕然とすることになるのだ。

ともかく、ピアノがあのようにすらすら弾けると言うのはこれは本当に凄いことだと思う。楽譜を見つつも両手を自由自在に操らないといけないなんて僕には無理だ・・・

ピアニストって神だよ。そう、正に神業!

これからは、例えば披露宴などでピアノを弾いている人を見て、なんとはなしに微笑ましく感じているなんてことは出来ないだろうな。

何事も自分で試して見てはじめてその神ぶりというのを理解出来るのだね。


2014/08/03

シッターに懐く子供

2日前になるけど、マレーシア人カメラマンの撮影に同行してきた。

テーマは「ファミリー」。

モデルになってくれた方々は、カメラマンのお友達家族だったから、まさにリアルなファミリー撮影だった。9ヶ月の女の子と5歳の男の子もモデルになってくれた。

ご多分に洩れず、この年代の子供達の撮影は難しい。こちらの求める事など理解する意思がないから、ちょっと気を許すと糸の切れた凧の様にコントロール不能となる。

とはいえ、メンバー達の子供の扱いが絶妙であったので、全体としてはとても良い撮影だったと思っている。

ところで、こちらではよくあるケースなのだが、その家族はベビーシッターを雇っている。

なので、仕事だから当たり前なのだろうけど、子供達が撮影から外れるとそのシッターが始終面倒を見ている。下の女の子なんてもう付かず離れず状態だ。

だから、撮影が再開しても離れるのが嫌で泣き出してしまったりする。そこを無理やり引き離したりするのだけど、あれはちょっぴりかわいそうだったな。

泣いてるところもすかさず「シャッターチャンス!」とシャッター切りまくったりして大人って残酷だ。

母親と一緒にいるよりも、シッターに抱かれているのが好きみたいだった。うまく離れてくれても撮影中はずっとシッターの方を目で追っている程だから、僕のこの小さな胸もちくりと痛んでしまったのだ。

考えてみれば、いつも子守をしてもらっているシッターの方が抱かれ心地が良いだろうし、何より一番安心、信頼できる存在と感じてもなんら不思議はない。

そんな彼女を見ていたら、成長するにつれて母親にどんな感情を持つようになるのだろうかなんてふと考えてしまった。

他の大人を慕いつつも、母親という存在を次第に認識してくるわけで、そうなるときっと母親とは甘える存在ではないというような感覚が芽生えてきてもおかしくはない。

ある種の対等の関係になろうとするというか。

つまり、幼児期にシッターに育てられた子供は、親離れが早くなると言えるのかな。是非シッターに育てられた人の意見を聞いてみたいものだ。



それから、アジアのストックフォトマーケットでは、ベビーシッターイメージがあっていいかも!と撮影が終わって帰路についたタクシーのなかで気付いたという、残念なディレクターであったことも報告しておきます。













2014/08/02

NewsPicks

UZABASEという会社が展開しているNewsPicksというニュースサイトにプチはまりしている。

経済系にフォーカスした様々な記事から、自分の興味のある分野の記事をまとめて配信してくれるニュースアプリだ。キュレーションメディアなどとも呼ばれているらしいが。

何より気に入っているのはコメント欄。

一つの記事に多くの個人がコメントを寄せるのだが、本当に色々な考え方の人がいるんだと再確認出来るとともに、自分自身の視野を拡げられるという点で役立っている。

だから、少しでも誰かに同じような体験を共有出来ないかと、僕自身も自分の率直な意見を積極的に述べたくなる。

気に入られた時に付くLIKEも心持ち嬉しく、ちょっとした知的遊びみたいなところがあって良いサービスだなと思う。

それに、インプット、アウトプットの日々の訓練にはもってこいだ。

ただし、一方ではSNSやこのようなニュースアプリを通して日々アウトプットしまくっていると、段々とブログに手が伸びなくなってしまうという個人的ジレンマも抱えている。

まぁ、そこはブログの位置付けをどうするかや、インプットの量を増やしたり方向性を変えたりで対応出来ると思うのだけど、まだそこまで考えられていないのが現状。

今のところ、ともかく精進あるのみかな。

ところで、UZABASEの社長ってなんかいい。↓↓
起業、子育て、サーフィン。人生全ての幸せを追求する。UZABASE梅田優祐氏、自由な生き方への挑戦。