2011/07/08

細部、ディテール



とっても好印象なCMだなーと思いませんか。

細部にわたって「人」の存在、動作、食材を中心としたモノ達との関係をすごく

大切にしているなんとも言えない感じがするんですよね。

親、兄弟、友人、恋人、家族、そして自分。身近な人々がいつもの様に料理をして

いるっていうイメージがすーと入ってきます。そして自分と周囲の人たちとが「料理

のシーン」で繫がります。まさに自分がそこに「いてもいいんだ」、「いたい」という

ような感覚に陥りました。こういう感覚こそが「共感する」ということだろうなと

思うのです。


この映像からは「台所で料理をする」という行為自体に素直に好感を持てました。

それでもってスマホでレシピがチェックできたらすっごく「いいね!」ていう。

でも、実はこのような共感が得られる自然な動作の表現は、細部に渡って緻密に

計算されていなければ成立しないでしょう。有名なタレントやモデルを起用して

いない分、勝負は表現力にかかっているわけですから。

携わった方々はものすごいセンスと構築力の持ち主達なのだろうなと勝手に尊敬

してしまいました。是非ストックフッテージにも取り組んでもらいたいな。


僕らのストックフォトのクリエイティブでは、こういった「共感力」の構築をもっと

大切にすべきかもしれません。


やはり、「神は細部に宿る」のでしょうか。

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