2013/05/28

Win-Win-Win

仕事でシンガポールに来て丁度一週間が経ちました。

すこし慣れて来たのでやっとブログにも手を伸ばす余裕ができてたところです。今年はこちらに長めの滞在が増えそうです。因にFacebookで繋がっている方々には周知の通りですが、今回行動を共にしているのはピクスタの創業時からのメンバーの一人であるおかんぴー氏です。僕ら2人でアジアマーケット開拓の初動の重責を担っているわけです。

もちろん本社の強力なバックアップがあってこそ思い切って活動できているのは言うまでもありませんけど。

根拠なき自信
「重責」と書くと偉そうなのですが、事前準備もそこそこにやってきたので日々のてんやわんや感は否めず、どうひいき目に見てもスマートに仕事を進めているとは言えません。それでも、まぁ、根拠無き自信とでもいいましょうか、目指すべき目標は達成できると信じています。そういうただならぬ空気感が僕たち2人には存在しているんです。こういった自信はあまり細かい事を考えすぎていてはなかなか生じづらいでしょうね。そういったタイプではない僕ら2人だからこそ、土台をつくるはじめの一歩を担当するには適切な人選であるかな、とふと考えたりしています。

なので、この慌ただしさの記録が後々きっと懐かしむべきドタバタ物語として語られるものになるかもしれません。うーんこれは貴重な記録じゃないですか。がんばります。

スタンフォード・ラッフルズ
ところで、その国を知るにはまず歴史からというわけで、行きの飛行機の中から「物語 シンガポールの歴史」という本を読み始めました。同国の歴史の流れをざっくり把握するにはとても良い本だと思います。そんな本の冒頭に、幸運にも今の自分にとって非常に重要であり刺激を受けた箇所が冒頭にありました。

それは、あの東インド会社のメンバーとしてこの地に始めて上陸したトマス・スタンフォード・ラッフルズの目的とそれを実現するための姿勢のあり方です。

同地に赴任した当時、彼の知人にあてた手紙に「我々の目的は領土ではなく交易です」という件があります。そして、その目的が達成される過程で、『シンガポールの旧所有者、新所有者、新住民の利害関係全員がシンガポールの植民地化から利益を得ていた』といった状況が実現されたのです。

この仕組みを同書の中では「Win-Win-WIn」と表現しています。もしラッフルズが交易という目的をはき違えて国土を自分たちのモノにすることに専念してしまっていたら、人々も集まらず、したがって富も集まって来なかったはずです。

これは僭越ながら、PIXTAが掲げるPIXTA WAYにダイレクトに通じる言葉でもあります。僕らがこれから取り組む課題にしても自分たちがけが優位に立つことばかりを考えていたら何一つ実現できないのは火を見るより明らかです。

現在のシンガポールの驚嘆すべき発展を眺めていると、その後の指導者達にもこういった精神が少なからず受け継がれているのではないかと感じられます。

初心忘るべからず
そして、この年(47歳)になると「初心」というものを意識する機会が非常に少なくなります。しかし、今まさにそのチャンスが訪れました。このプロジェクトの成功の鍵はこの「Win-WIn-Win」という意識を持ち続けられるかどうかにに尽きると思っています。ラッフルズの思いに習って、僕らなりの「Win-Win-WIn」を実現していきたいと思います。

※因にこの記事はマレーシアのSelangorという地で書きました。アジアは深いです。

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