一人称と三人称が交互する構成は、ハリウッドのサスペンス映画を見ているようにスリリング。
早くページを捲りたくなる。
そして、いかれた犯人との決着を付けるラストもそんな映画そのもの。
それまで頭脳的に立ち回っていた犯人も最後はドジを踏む。
というか、これはまさに主人公の絶対絶命時に於けるおきまりパターンだ。何処からともなくいきなり助けが入るっていうあれ。
映像ではその辺うまく表現できるのだろうが活字では難しいのか、手を抜いたのか。唐突感は否めなかった。
とは言え、日常から離れて、スリリングな感じを味わうにはまぁ面白い作品かなという感じ。
あと、主人公はネットに押されて凋落仕掛けている新聞社に勤めているのだけど、ネットとリアルの問題をうまく絡ませていて面白かった。
作者自身も新聞社に勤めていたそうだ。やはり中の人のその辺りの描写はかなりリアルに伝わってくる。想像では中々追いつけないのかも知れない。ビジュアル作りにもテーマ毎にその分野の方のアドバイスを取り入れていくべきだろうね。
何せビジュアル先行で考える人多いからね。バランス、バランス。
種の起源、ファウストもすこーしづつ進んでます。
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