2015/05/25

正五九月


昨日は家族で深川不動堂に「正五九月」の厄払いに参ってきました。

私は信心深い方ではないのであまり気にしてはいないのですが、妻が彼女なりの思いにより以前から続けていて、もはや我が家の定例行事となっています。

海外出張が多かったこの2年間ほとんど一緒に行くことができなかったので、これからは出張も減りそうだし可能な限り一緒に参っていきたいと思っています。次は9月か。

正午九といっても我が家の場合は特別に何をするというわけではなく、厄除けにご利益があると言われる不動明王に参るだけです。

それだけでも良いのですが、今回は、定時に行われる護摩修行に参加してきました。燃え上がる炎と打ち鳴らされる太鼓の共鳴の中で、厄を払ってもらっているという気持ちとともに背筋がぴっと伸びました。

ところで、護摩の時には祈祷依頼された人々の名前が一人一人呼ばれます。その中で、代表取締役を一人で何社も勤めている人の名前が立て続けに呼ばれていたのに気付きました。さしずめ、グループ会社を持つ企業のオーナーの方といったところでしょうか。

そういえば、かつて自分で創業した会社を経営していた時は、個人名と共に会社名も併記して祈祷してもらっていたなということを思い出しました。

今では、私も祈祷依頼する場合は何故か個人名のみとなっています。このことは特に深く考えていませんでしたが「あれ、今の仕事、ちゃんと自分事として捉えられているか?」とちょっと微妙な気持ちにもなりました。

その流れでふと思ったのですが、「◯◯株式会社社員誰々」といった呼ばれ方はあまり、いやほぼ聞かないなということ。中にはいるのでしょうがそれはおそらくかなりの少数派。

祈祷依頼は個人のお金でするものがほとんどです。そこには個人それぞれの根本的な想いが顕在化しているわけで、個人としての最も大切にしていること(優先順位が高い)がここには自然と願われているのです。

そういう意味で、経営者と会社に働く個人とでは人生に対する優先順位が随分異なるのかもしれません。もしかしたらそこ自体は交わらないのかもしれません。これは良い悪いではなく、社会の現実であり前提なのでしょう。

あくまでも相対的な捉え方ですが、経営とか組織運営とかはそこを念頭においておく必要もあるよなと考えたりもしました。

ともあれ、妻も娘もなんだか満足げでした。これだけでも行く甲斐があったというものです。

ただ、せっかく深川まで行ったのに家系ラーメンを食べて帰ってきたというのは少々風情が足りませんでしたね。








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