2011/06/13

【書評・感想】アントプレナーシップの定義



ウチの代表古俣のブログ「ピクスタ代表 古俣大介のブログ」で

も紹介されていた本を、その本人から「内田さん、こういう本を読んだほうがいいよ」

と微妙に僕を上から眺めながら貸してくれました。まぁ彼が立っていて、僕が座っていたから

そう感じたのかもしれません。


twitterでもつぶやきましたが、その本は今週から僕の長い通勤時の友の1つとなっています。

実際今朝から読み始めて、本日の帰宅時までに290ページ中90ページ読んだわけなので、

既に約3分の1は読み終えたわけです。


どうして、こんな中途半端な時点でこの本を紹介しようと思ったかというと、

すべては本ブログエントリーのタイトルに集約されています。

この著者でありライフネットの経営者である岩瀬さんが学んだハーバード・

ビジネス・スクール(HBS)
が定義するこの意味が、この本の75P目に惜しげもなく

披露されているのです。HBSに学ぶのにはお金も時間もかかっている。もちろん

それだけではないけど、その一番重要ともいえるビジョンをこの本で知ることが

できたのです。しかも借り物!


後半の3分の2ページで、もしかしたらもっとすごいことが書いてあるかもしれませんが、

これを学べただけでも充分感謝!と言えるので、その気分が薄まらないうちに書き残して

おこうと思いました。良く本は自分で買わないと身にならないといいますが、たまには

こういうヒットもあるもんです。


ともかく、それは以下のような文章でした。

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HBSでは、アントプレナーシップを以下のように定義していた。

"Relentless pursuit of opportunity beyond resources currently controlled"

「現在、コントロール化にある経営資源にとらわれることなく、事業機会を執拗に
追求していくこと」

自分がもっている資金や技術、知っている人材などに一切縛られることなく「世の
中に何が必要か?」ということだけをひたすら考え抜き、行動する。
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HBSってロジカルシンキングの巣窟(失礼)みたいなところだと思っていたので、

そんなところが、「コントロール化にある経営資源<事業機会の追求」だと言って

いるわけです。その為に必要なら金でもなんでも調達してくりゃいいだろうー、

というわけですね。

ROEなどの経営指標に代表されるように、経営資源を活用して効率よく利益を出して

いこうとする企業経営とアントプレナーシップはある意味真逆なのかも知れません。

以前は小さいながらも起業した経験が手伝ってか、(だれでも起業したては熱く

燃えるものです)「あー俺ってちーさいなー」と電車のシートにもたれながら

忸怩たる思いに駆られ、大船あたりで途中下車して酒でも飲みたくなりました。

今僕が働いているPIXTAも、自分で起業したわけではないですが、

メンバーが3人位の時から携わってきました。そして今では1つのセクションを

任されているわけで、そういう意味ではこういったアントレナーシップを忘れずに、

「真っ白なキャンバスに絵を描ききる!」という気持ちで業務に取り組んで行きたい

と改めて思いました。


あれ?もしかして、ウチの代表はこれを計算してこの本を僕に貸してくれたので

しょうか???

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