2012/07/22

半端なオーダーメイドの終焉


photo credit: caribb via photo pin cc

ツイッターで時々やりとりさせて頂いているNY在住の @munetakanycさん。NYのビジュアルライセンシングエージェンシーと契約したとのツィートが僕の目に飛び込んできました。

The Licensing Project

彼らが展開しているのは、様々なアーティストの作品のアーカイブから、その価値にあったプロジェクトに作品を貸し出すといったビジネスモデル。すごい作品の数々がアーカイブされています。他の仕事で制作したものもあれば、完全なオリジナルもあるのでしょうか。それぞれの作品の背景を知りたくなります。

このようなレディーメイドは、活用する側の感性こそ試されていると感じました。自分たちの思い通りのビジュアル作らせるということは、出来上がりに対してある程度安心感が得られますが、それは一方では自分たちの予想の範囲内にとどまるリスクもあります。制作する人々が「クライアントニーズを把握する天才達」という優秀過ぎる人々ばかりであれば尚更です。しかし、既に存在しているものに対しては、自分たちの影響は及びません。それがオーダーメイドでは永遠に獲得しきれない部分なのだと思います。クリエイター達の誰にも遮られない羽ばたく様なビジョンと、活用する側の鋭い感覚が一致する瞬間です。レディーメイドにはその良さがあるんです。

日本じゃあまりお目にかからないサービスですが、半端なオーダーメイドが支持されなくなってきたら(もうすぐそこかもね)、そして素晴らしいレディーメイドを使ってもいいんだ、というカルチャーが認められるようになってきたら、そのうち否が応でも必要とされるサービスです。


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