2013/02/16

Matt Austin, a photographer from England.(追記あり)


この写真は、いつものように何か面白いビジュアルないかなといった感じで、気の赴くままにサイトを次々と渡り歩いていて目に留まった一枚です。

それはMatt Austinというイギリスの写真家の作品でした。彼のサイトを訪れてみると、撮影した時の背景が詩のような文体で書かれていて一層興味が増しました。

この被写体の男性は、かつてイングランド北部で大学教授をしていた人なのだそうで、今はイングランド西南部のとある街の道端で、このような雰囲気を醸しながらワゴン暮らしをしているのです。地元では記事にもなったと書いてあるから、ちょっとした有名人なのでしょうか?

そういう知識を得て、改めてこの写真を眺めてみると、最初に目に留まった印象と違ってくるからやっぱり写真て不思議だなぁ。はじめはビジュアルそのものに引きつけられたのですが、「この爺さん、どういう人生を送って来たんだろう・・」と、いつの間にか被写体そのものについて考え始めていたりします。

一枚の写真がきっかけとなり、遠く離れた島国に住む僕なんかが、この人の人生に思いを馳せることになって、それはそれで、目に見えない何かを伝えてくれる写真が確かに存在するんだなと思います。

ま、リアル過ぎないレタッチテイストの効果なのか、僕にとってはあくまでも他人事のような安心感の中で眺められているのですけども。他の作品も是非覗いてみて下さい。

これからも、自分の感性の網にひっかかった「おっ」てやつを紹介していけたらいいなと思っています。

(追記)
しかし、こんな安穏とした見方してちゃダメだな。もっとザワザワしたものを積極的に受け入れないと・・・

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