2012/05/24

ヴォーグの決断



photo credit: Helga Weber via photo pin cc


日本ではぽっちゃりな僕も、海外に行くと「太め」な方々に紛れることで「俺、これで全然問題ないじゃん」とある意味自信を取り戻すことがあります。というか欧米では「太め」の基準が日本の数倍も高そうですし、むしろ恰幅のよい人々が堂々としている姿が目立ちます。女性でもね。それはそれで僕の目には格好よく映ります。

しかし、日米でも最新のファッションに身を包む若い女性達はどちらかというと痩せ過ぎの方が多いように思います。

確かに太り過ぎは健康リスクが高まるので、どちらにせよ過ぎたるは及ばざるがごとしですから、バランスは大事でしょう。しかし流行の服そのものが、痩せている(むしろ痩せ過ぎな)体型でないと似合わないようなデザインになっているとすれば、どうしても服にスタイルを合わせることを選択する人々が多くなるのは防げません。

ですから、ヴォーグのこのようなスーパーな雑誌の取り組みが、モデルを目指す少女達とともに、彼らの最大のスポンサーであるファッションブランドへの警告だとちょっとだけ深読みしてみると、「さすがヴォーグ。もっとやれ!」と膝をたたきたくなる訳です。

しかしながら現実はそう性善説で動く訳ではありません。ましてやビッグマネーが動く業界です。合理的な思考に立って考えてみると違った見た方もできます。もしかしたら「ゆったりサイズ」のトレンドを打ち出す巧妙な戦略である可能性とか・・・

ま、それは、今後の誌面の変化を注意深く観察していくことでわかってくることです。

それにしても、無理なダイエットで得たスタイルで窮屈な服を着ることができても、同時に人生が窮屈になってしまってはつまらないですよね。

男性も女性も、相手のスタイル(体型や個性)にはもっともっともっと肝要寛容になっていいと思います!


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