2012/11/18

(映画)完全なる報復 副題:まさかのアレ




ごく最近、といってもこの1年以内くらいに観た映画の感想メモが30作品を超えてきました。

そこで、これらの感想を少しずつブログでシェアしていこうかと思います。これだけ映画評論サイトやプロ顔負けのブログがある中で何で?という思いもあるのですが、まぁ、好きで観てる映画を忘れない為の備忘録、とでもしておきます。アウトプットを意識して観ることで得られる事もありますし。

でも、どこかで誰かの参考になることがあれば、至極光栄です。だって、90分から長ければ2時間程度の無駄に使ってしまうリスクが、このテーマの記事を読んでもらう事で回避される人がいるかもしれない、思うと少なからず価値はあるのかな。何とも消極的な考え方ですね。

なので、ネタバレには気をつけます。見所を絞ってお伝えしていきます。観ているジャンルはポリシーはありません。ほんと雑食系の勝手な言い分としてしか書けませんので、あしからず。

それでも、続けて行く過程で映画の見方に関する何らかのフレームワークを編み出すよう意識しておきたいとは思います。

記念すべき第一弾。

■基本情報
(タイトル)
完全なる報酬」詳細はこちら
(原題)
Law Abiding Citizen
(ジャンル)
サスペンス・アクション/復讐もの。

展開・構成
家族を強盗に殺された男・クライド。これはクライドの復讐劇です。その実行方法がこの映画のポイントとなります。実行犯を殺した容疑で刑務所に入れられたクライドは、しかし次々と関連する人々への復讐を実行します。一体どうやって?最後まで全くわかりません。オープニングからトップギアの展開で進む構成に引き込まれます。人生で教訓にできる言葉も随所にでてきます。

うん、充分に面白く、かつ引き込まれる映画だ・・・・った。ラスト15分位までは。

果たして、何がまずかったのか。それはオチです。この映画は、まさに「復讐方法のトリックを見破る」、がメインコンセプトになっています。刑務所の中からどうやって?誰か協力者がいるのか?巧みな展開・構成でその謎は終盤までかなり盛り上っていました。答えをあれこれ考えながら観ていましたが、ふと超陳腐なネタが頭をかすめました。「まさか、アレじゃないよね?」「いや、そんなのあり得ない。そんなストーリーなら俺でもシナリオライターになれるぜ」と自分で自分のアイデアを打ち消すのに必死。

そして、そういう疑念が膨らみつつも、いよいよクライマックス!!
・・・・あぁ〜結果は、そうです。その「まさかのアレ」に・・・・・・リアルに「ええええぇ」という感嘆詞が口から漏れてしまいました。

ハリウッドの映画は、ストーリ展開などにマーケティングの要素を加味していると聞きます。エンディングも何通りか用意して用意周到に決めて行くと。この映画もそうだったとしたらハリウッドのマーケティング力を疑わざるを得ないですね。

結論としては、残念ながら、オチで全てを台無しにしてしまう映画です。原題からも想像できるように社会的な問題意識もテーマであったはずなのですが、結局中途半端なアクション映画と成り下がってしまったのでありました。オチって大事ですね。

観たらいい度
★★☆☆☆

番外編
しかし、映画の中では、プロセイン王国の軍事学者であるカール・フォン・クラセビッツという人が書いた「戦争論」というものが引用されていて、この存在を知ることができたのは良かったです。いつか読んでみたい本。





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