2014/05/06

タクシー事情 in マレーシア

photo credit: thienzieyung via photopin cc (写真はイメージです)

マレーシア出張時の事ですが、とある地方の撮影場所から、クアラルンプールなどの中心地に帰る場合は、メーター無しのタクシーに乗らざるを得ない場合が多いのです。

メーター無しというのは文字通り料金メーターが付いていなくて、交渉で金額を決めるスタイルの乗り物です。「スタイル」というとアレですが、要は如何にボラれないようにするかどうかがポイントの非常に緊張感ある乗り物です。

ある程度の正規料金の感覚を持ち合わせていないと、完全にあちらさんの言値になってしまうので、交渉に際しては、最低限距離と時間帯などを考慮にいれておく必要があるでしょうね。

幾多の修羅場をくぐり抜けた私くらいのレベルになると(!!)、最近は、日本人以外のアジア人のふりをして交渉を始める手法を編み出しましたので、大体狙い通りの金額に落ち着けることができるようになりました。努力と経験の賜物ですが、それでも若干緊張します。

まぁ、ネットではこれをぼったくりタクシーと批判する向きもありますが、タクシードライバーと話をしてみると一概にそうとは言い切れない側面もあります。実は彼ら、一日分のレンタル料金をタクシー会社に払って車両を借りているのです。もちろん最低保証もなにもありませんから、如何に稼ぐかは自分の腕次第なんですね。

で、一日幾らなのよ、と聞いてみますと、そのドライバーは60リンギット(日本円約2000円)だと。安いじゃないかと思いますが、物価からしてもそんなものなのかなと、妙に納得したりしました。

そして、彼らも一所懸命なんだなと感心して優しい気持ちになりながら話を聞いていると、いきなりコーヒー関連のネットワークビジネスに誘われたりもします。サンプルあげるから一杯飲むか?と。「どこでだよ!」と急に不安になったりしますが、「時間がないんだ。頼むから先を急いでくれ」とその時は何とか振り切りました。

それはそれは油断できない乗り物です。


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