2013/08/13

Kindle以前と以降の読書方法が様変わり

最近、本の読み方が変わって来た感じがしている。最近といっても昨年末から位だ。振返ってみるとKindle以降ということになる。

「◯◯以降」。。。
とある世界で、突然これまでの流れを変えるような事が起ったり、或はそういった人物が登場してきた時に使われる表現だ。例えばミステリーの世界で言う「綾辻以降」というように。

で、どう変わったかというと、ビジネス関係中心だったものが少し文学やミステリー、SFといったジャンルに軸が移ってきたようなのだ。

なぜKindleが私の読書パターンを変えているのかと考えてみると、その一つは過去の文学作品が無料で読めるというところから。森鴎外、夏目漱石、芥川龍之介、太宰治、柳田独歩・・・昔に読んだ本もあればこの10数年まったく目にさえ触れる事もなった書物の数々。日本という私の素晴らしい故郷で創作された、美しくも素晴らしい物語の数々が思い立ったら直ぐに読む事ができるのだ。しかも無料で。

夏目漱石の「坊ちゃん」や「こころ」が改めてそういったきっかけを作ってくれた。古典が新しい方向を示してくれるなんてなんだか不思議だけども。

そして、彼らから影響を受けた作家などの関連で、現代の作家にその範囲を拡げつつ、元々好きだったミステリーやSFの世界を掘り下げているのが最近の私の読書傾向である。ミステリー/ミステリー(SFあり)/純文学(詩も含む)というサイクルが今の私にぴったり嵌ったパターンとなりつつある。(あっ!言ってみればこれフリーミアムだね。)

で、一つ思いついたことがあるのだけど、非凡さを目指すビジネスパースンは、金太郎飴しか産まないような巷に溢れるハウツー本などに向かうのはもうおやめになって、SFとミステリーと詩を読まれたらどうかと思うのだ。

どういうことかというと、SFは究極の想像力を求められるしミステリーはかなり緻密な構成力と仕掛けを必要とされる。事業運営にも通じる感性を養えるのではないだろうか。

そして純文学や詩だ。これはまだまだ自分の中でよくわかっていないのだが、読み始めて見ると、例えば同じ”花”を謳ったものであっても、詩的な表現というのは、本当に少ない言葉のフレーズでこちらを唸らせたり、感動させたりしてくれる。これはビジネスでいうところの差別化されたサービス力への展開力(と言ってしまうとかなり浅はかな発想なのだが)に繋がりはしないか?

詩を読む力というものが再度脚光を浴びると知人の写真家が言っていた。まさしくそんな感じがしているんだ。そもそも私自身がそれを形ある文章にして説明できるレベルにはいないのだが、私の直感という光が強くその周辺を照らし始めている。

SFで想像力を養い、ミステリーで緻密な展開方法を学び、詩的に差別化していく。

KIndle以降の新しいビジネスパースンが考慮にいれるべき読書方法と言えまいか。

#まぁ、ほんとうに思いつきであるので、私自身はあまりそんな事考えずに読書してます。あ、そういえば上記に上げた綾辻以降といわれるきっかけとなったのが「十角館の殺人」という作品。これ本当に寝られなくなるくらい読み耽ってしまう作品でした。ミステリーファンではなくとも必読!









0 件のコメント: