2013/08/07

『英語でプレゼン:あまり緊張しなかったワケ』

ここシンガポールにも、日本で言うところの写真家協会のようなものにあたるカメラマンの団体が複数存在している。

昨晩、そのうちの一つの会合で、自社のサービスの紹介についてプレゼンをさせてもらうという機会を頂いた。しかも、「公称130人」という人々の前で。勿論英語で。

内容はあまり詳しく言えないんだけども、要は「当社でストックフォトに取り組みましょう!」的なもの。ここでは内容がどうってことではなく、「英語でプレゼン」という初体験が私にとっても刺激的だったので書き留めておこうと思った次第。

47歳で「初体験」ってなかなかないよなぁと思ったりもするのだが、考えてみればそれは自分次第。小さな事でも意識していれば初体験って結構見つけられるものかもしれない。要は意識できるかどうかだ。

なんておっさんの説教じみた話はどうでも良いのだけども、「英語でプレゼン」なんて規模の話は、意識しようがしまいが本当に本当に初体験だったのである!!

というわけで、「いやー、緊張した!」・・・『そうだよねー』と皆さんの賛同を得たい欲求は真夏の積乱雲のようにぐんぐん盛り上がってはいるんだけど、実は正直そんなことはなかった。

何故だろう?と自分なりに分析してみると、それはやっぱり「英語」だったからだ。ちょっと矛盾するかもしれないけどそうなのだ。振返ってみると2つの小さな発見があった。

1つ目は、つまりネイティブレベルではない自分の英語にはあれこれ考える「邪念」が入る余地がなかったということ。変にウケを狙おうとか何か必要以上に良く見せようとは思わなかった。いや思えなかった。なので、伝えたい事を伝えるという意識にフォーカスできたし、繰り返し行った事前のロープレをしっかり実行するだけという非常にシンプルな心理状態になれたというのが主要因だったのだろうと考えている。

そして、会場について自分の番が近づくにつれて頭に浮かんだのは「日本語が下手な外人が一生懸命プレゼンしている姿」だった。仮に彼をジェームスとしよう。

「みなーさん。こんにーちはー。僕、ジェームスですん。よろしくですん。僕のpresentationはがんばりますん。」(※英語表記の部分だけ凄く英語的になる感じね)

といった感じでプレゼンを始めるジェームス君だ。私自身はそんな彼をみればむしろ「がんばってすごいなー」と思うたち。だからこの会場の中にもきっとそんな人々がいるはずと考えた。すると「少なくとも自分みたいに考えてくれる人達に伝わればいいじゃん」という意識が全面に出て来て、結果として開き直れたということが2つ目だ。

そういう意味では、例えば、色々な手心を加える自由度の高い日本語で挑む「結婚式のスピーチ」などの方があれこれ考えてしまって結果として緊張してしまうもの。

だから、これからは何らかで登壇する機会を得たら、①必要以上に格好付けない。②ジェームスを心に思い浮かべる。の2つを強力なツールとして活用してゆこうと思っている。

「英語でプレゼン」・・・なんだか癖になりそうなくらい嵌ったかも。

#ただ、緊張しなかったという事実とプレゼンの善し悪しは全く別ものであるということを付け加えておかなければなりません。











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