2016/12/08

バンコクの日常とメディアの影響




70年も在位しておられたタイのプミポン国王が亡くなられて約2ヶ月が経った。
そんな時期に、今僕はバンコクにいる。

いやー、ともかく暖かくていいね!!!
とそんなことはともかく、街中では、黒か白か、概ねトーンの落ち着いた服を着て喪に服されている人々を多く目にする。

そういったことは、日本での報道やローカルのメンバーからの情報で、多少の事前知識を仕入れていたこともあり、驚きというよりは「やはりそうなのか」という印象を受けた程度だった。

そんな中、仕事柄、その地のライフスタイルやファッションシーンの動向を拾うために、まずは本屋に行って雑誌なんかを仕入れにいくのだけれど、今回はちょっと趣の異なる体験をした。

棚に並べてある雑誌がなんだか変なのだ。

よく見てみると、多くの雑誌の表紙がプミポン国王で埋め尽くされているのだ。一部欧米系を除き、それらのほとんどが国王の歴史を振り返るイシューとなっている。ファッション、料理、ライフスタイル誌などが、だ。

実際、大変失礼ながら僕は国王のお顔をよく存じ上げなかったので、その状況に最初は一瞬の戸惑いを感じたのだけど、実際に手にとって中身を覗いてみると、なるほどなと、立ち込めていた薄霧があっという間に消えていった。

どのページを捲っても、かの国王の人生を写真で追うことができる。中には日本を訪問した時の写真もあった。

不思議なもので、そんな数々の写真に触れていると、他国の国王とはいえ、なんとなく感情移入してしまうのに気づく。

メディアの影響力、写真の力を自分の内側から感じる瞬間だった。

ま、ともかく、今日もパッタイ(まさにこの店!)を食べてタイ経済に貢献するのでありました。









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