2016/02/17

『クライング・ゲーム』



サソリとカエルの寓話から始まり、
女装だとバレてしまったディルがファーガスに言う、

「私は私でしかいられないの。。。」

この言葉にぎゅっと詰め込まれた、
"人間のどうしようもない性(さが)"
を見せつけられる作品です。

当時(1992年)としては
相当インパクトがあったであろう
ジェンダーテーマもかなりのウェイトを占めています。
最近の言葉で言えば「シーメール」とか。

性(さが)

まずは自分の中にあるものを認めなくちゃ。
何やるんでもそこら辺がスタート地点な気がします。

最近は、そんなものは存在してはならない、とでもいうような
まるで滅菌された社会に向かっているような気もしていて、
大丈夫かな?と思ったりもしています。

生き物が繁栄するにも、多種多様な雑菌が必要です。

そして、結局のところ、
僕らは性(サガ)を持った雑菌のひとつに過ぎないのかもしれませんし。

そうそう、ディル役の強烈な個性を演じたジェイ・デビッドソン
その後の彼の人生もなんだか興味深いものがあります。

監督は、ニール・ジョーダン

0 件のコメント: