2012/09/26

文章調達法



photo credit: Micah Taylor via photopin cc

文章書くことが最近好きになってきました。もっと上手くなりたいと切に思います。仕事上必須なスキルであるのは勿論ですが、自在に美しい文章を操ってみたいという欲が年を追う毎に深まってきています。ですので、自ずと学びのアンテナもその方面には特に強く反応します。

まずは、日本代表・谷崎潤一郎氏。彼はその著書 文章読本 (中公文庫) にて、文字通り文章上達法を述べている訳ですが、数ある秘訣の中でも「感覚を磨く」という点に僕は赤線を引きました。どうやって感覚を磨くのかと言いますと、①出来るだけ多くのものを、繰り返して読む事 ②実際に自分で作ってみる事。の2点を上げています。ふむふむ。また、私が西洋代表に上げるのはショーペンハウエル。彼もまたいくつかの重要な著書を残していますが、僕は「読書について」という著書にいたく感銘を受けています。その本の中で『「反復は習得の母」。とにかく重要な書物は間を置かずに2度読むべきである』と言っています。

二人ともに共通しているのは、『同じ書物を繰り返し読む』ことの重要さです。それっていわゆる復習ですよね。

同じ本を複数回読むというのは、確かに時間はかかるのですが、しょうもない本を数多く読んで何も残らない無為な時間を過ごすよりは、優れた内容の本を繰り返し読んで自分のものにしていく蓄積の方がしっかりとした基礎がつくられるでしょう。そして、豊潤な土壌に新しい種を植える方が良いに決まっています。

そういった基礎を作る為にも”書く行為"が重要なんだと2人の偉大な人物の思想は繋がります。そういう目的で書く行為を続けるとするならば、文章上達への道を楽しんで歩んでいきたいと思います。

しかし、まぁ”何を書くか”が最も重要なのは言うまでもありません。

文章読本



ショウペンハウエルの「読書について」はこちらがおすすめです。

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