2012/10/02

「ビックデータの衝撃」(重要ワード)




「ビッグデータ」・・・流行のワードに飛びついたカモのようで若干照れがありますが、話題になって久しいコンセプトです。ウチの社長に借りて読んでいます。自分で買えよ、て感じですが、たまたま彼のデスク上に放置されていたので、可哀想ですしせっかくだから拝借しました。

本書の冒頭で、「ビックデータ」の定義について、狭義で言えば「既存の一般的な技術では困難な大量のデータ」としています。その管理が困難になる要因として、①volume(量) ②variety(多様性) ③velocity(頻度)の3Vがあげられるそうです。もちろんこの定義だけでは意味が無く、広義な部分では、データを蓄積・処理・分析していく為の技術を指し、或いは、その結果を活用してビジネスをより良く導いていく為の組織、人材を作って行くという方向にも繋がっていきます。しかし、このコンセプトそのものはそう新しいとは思えません。では、何が変わってきたのでしょうか。

例えば、”データマイニング”という分析手法があります。私などが10年程前に手がけていたモバイルマーケティングの分野でも活用していた仕組みですが、本書にも重要なコンセプトの一つとして登場します。しかし、データマイニングに限りませんが、ビックデータの分析に関わる手法は、もはや当時とは比べ物にならない位に実行する技術の進歩が著しく、そしてその結果恐ろしく低コストで膨大なデータ処理が実現可能になってきているのです。それが本書のポイントであり”衝撃”と題された理由の一つであると思います。また、ウェブとより連動性を強めることにより様々な活用がなされていて、このあたりの事例はとても面白く勉強になります。まだ読んでいる途中ですが「重要なワード」ということで忘備録的に紹介しておきます。どちらかと言うと、エンジニア向けではなく、僕らのような”非”エンジニア系の人間が、ビジネスの側面から理解できる内容となっていますので、みなさんも是非読んでみてください。ウェブサービスに携わる者としては必須の基礎的な知識習得には役立つのではないでしょうか。

関連して興味深い記事を2つ程紹介します。

(ギークだけでなく)誰もがビッグデータを気にすべき理由 (wired記事より)

このような流れは既にエンジニアだけの世界ではなくなってきているようです。プロジェクトの推進者がフォトジャーナリストという事も興味深いです。

doryokujin's blog

また、こちらのブログはTreasure Data社の提供するクラウドサービスである、ビックデータ分析向けのプラットフォームについて書かれている記事です。併せて読むと更に理解がすすみますので参考まで。






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