2014/06/13

才藤君(仮名)

ウチの若手の才藤君(仮名)

まだ、25歳なのに、いや25歳だからこその生意気風な彼は、実はアジアチームのホープでもある。聞くところによるとシンガポール法人の社長になりたいと言っているらしい。ふむ。それってこの僕に宣戦布告しているわけだね。上等だ。

そんな彼と、今はマレーシア出張で行動を共にしている。コスト削減でホテルの部屋も一緒だ。

こういった機会は互いを知る機会でもある。ここぞとばかりにあまり飲めない彼を誘って、琥珀色をしたシングルモルトをチビチビやりながら、根掘り葉掘りあれこれと彼の懐を深掘りした。へーって話が沢山あるのだが、わかる人はわかるからプライバシーの為にも内容は控えておく。

僕は、基本的に人間に興味があるから、そんな時間が楽しくて仕方が無い。

それに、人の話を聞く時は自分の話もするものだ。つまり互いの理解が進むということでもある。

こういうのウザいと言われる諸氏も多いかもしれない。しかし、仕事には人生の中でも多くの時間を費やすものだ。だから仕事で行動を共にする相手と理解し合おうとすることはとても意味のある事だと思う。マネジメントに活かすとかそういうレベルの話ではなくてね。

世の中には色々な考え方をしている人がいる。仕事ということであっても、何かの旗の元に集まっているわけだが、それは盲目的についてこいというものではない。多様な考え方を本質的に尊重しあえることが出来るかどうかが、うまくいく秘訣だと思う。許容じゃなくて尊重だ。東南アジア地域を徘徊しているとつくづくそんな気持ちを抱く。

とにかく、そんな僕を楽しませてくれる彼は、興味深い男ではあるし、将来が楽しみだ。是非僕のポジションをテイクオーバーして欲しいものだ。

こちらも抜かりなくやるつもりだけどね。


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