2012/04/02

週末の朝の欲求不満



photo credit: Funky64 (www.lucarossato.com) via photopin cc

週末の朝、政治討論番組を久しぶりに見ていて、結局何が言いたかったのかが理解出来ずに少々混乱しました。それとも僕の理解力が足りなかったのでしょうか?
「具体的な議論を促す」発言ばかりで、なんの結論も出ずに、2時間ばかりが終わってしまいました。そういう意味では、政治家、質問者(解説者?)、キャスターの組み合わせが基本構成のこの手の番組は、インターネットがこれだけ発達しているのに、数十年の間ほぼ何も変化していないように感じます。

多分、政治家は具体的には答えません。いや答えられないと考えておいた方が良さそうです。なぜなら、いきなり想定外(専門外)の質問がなさられた場合は不用意に答えると後々とんでもないことになる可能性が大きいからです。それは仕方のないことですし、バッシング社会の日本においては一つの防衛手段として認めざるを得ないと思います。ましてや、質問者がテレビ局の人間であったり、彼らがお膳立てした評論家達であればなおさらだと思います。出演する政治家にとって、彼らの質問に回答する「義務」を感じる度合いが限りなく低いですし。

だから、せめて番組を視聴者にとって意義のあるものにする為にも、ほんの少しだけ「仕組み」を変えていく事を考えてみてはどうでしょうか。例えば、非常にシンプルですが、「政治家は国民の代表」という視点に立って、視聴者がいくつかの聞きたいテーマを事前にtwitterなどで募り、「国民の声」として政治家にも事前に通知しておき、回答を準備してもらった上で番組上でより具体的に回答してもらう。解説者などは、むしろその回答内容にガンガン突っ込んでもらうのです。その議論の行方が視聴者へも考える材料を提供してくれるので、見ていて為になる気がします。

事前準備や出演者のスケジュールなど、課題は多いでしょう。しかし、そういった改善を計る事で、「今後、より具体的な議論をしていく必要がありますね」というエンディングで締められてしまうことによって発生する欲求不満を、少しでも防いでいただけるかもしれないな、と感じました。

「この番組でしか聞けなかった事」を視聴者に提供する事が番組の差別化ですし、付加価値だと思いますので、それらを実現する為に、番組自体の仕組みと構成、出演者の参加役割を、ちょっとだけ”現代の視聴者目線”に変えてくれてくれるなら、少なくとも僕には、週末の朝にチャネルを合わせてもいいかなと思える番組になりそうです。

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