2014/07/19

自分ごと化のレベルアップ

何でもそうだけど、物事を"自分ごと"として捉えることが大切だと思う。

例えば、組織においては、社員の能力向上やモチベーションアップの為に、権限移譲を積極的に進めていく必要があるが、その結果の可否は、任された側の"自分ごと化"に焦点が当てられがちだ。

しかし、実は任せる側の"自分ごと化レベル"も同時に上げていくことがとても重要なのだ。

何故なら、権限は移譲して終わりではなく、任せた者も最終責任をしっかり取るという意識を持っていなくては本当の意味での権限移譲は成り立たないからだ。

だから、任せた後でも"自分ごと"として推移を見守っていく必要がある。

いわゆる、松下幸之助が言った「任せて任さず」だ。

実はこの2週間ほど、自分で実行してきた一連の移譲を振りかえってみて、自身の"自分ごと化レベル"のあまりの低さに気付かされ、猛省している真っ最中なのだ。

部下に対して、ある業務を任せたという判断を撤回し、更に改善に動くというのは、結局以前よりも増して多くのリソースを使うことになる。その影響は、他の業務の進捗にも及んでいることを考えると、結局は自分だけの問題には留まらない。

権限移譲と丸投げは全く別次元の話であることを今回は強く認識する機会となっている。

部下に"物事の自分ごと化"を説く前に、経営層に身を置く者こそ、日々、"自分ごと化"のレベルアップを怠らないことを忘れずにいたい。


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