ところで僕は東海大相模という、野球では一応名門といわれている学校の野球部員であった。少しの期間レギュラー組のユニフォームを着たこともあったが、2年半のほとんどを補欠組で過ごした。
だから、というわけでは無いが、レギュラー組と僕の高校野球時代の思い出はあまり一致することが少ないのだ。何故かというと僕には対外試合でどうだったか、という記憶が殆どないからだ。野球をやっていたとすれば、やはり"あの一打"であったり、"あの一球"であるべきだよね。
最近は、Facebookのおかげで当時の同期と再会する機会が増え、酒を飲みながら色んな話をすることもある。しかし、悲しいことに会話がかすらないこともしばしば。盛り上がるのはグラウンド以外の出来事だったりする。
今にして思えば、ブランドに惹かれずレギュラーになれる高校を冷静に選択した方が良かったのかなとも思わなくも無いが、結局は自分がその程度だったことを考えれば、高いレベルの中で野球をやれたという経験の方が価値があったと思っている。
小学生から野球を始め、将来はプロ野球選手になりたい!とぬかす典型的ななんちゃって野球少年だった自分に、レベルの違いをはっきり見せつけてくれたのは彼らだった。
甲子園こそ行けなかったが、同期でプロを2名とノンプロを3名出したハイレベルなチームで切磋琢磨してきたことは、その当時の悔しさを含んだ不完全燃焼感が、後の自分の人生にとってはむしろエネルギーの源になっているのを今改めて感じている。
そんな元プロの同期が、今度は高校野球の監督として甲子園まであと一歩というところまで来ている。彼は一度プロにもなり、そして今度は監督として甲子園を目指している。
彼にとっては、2回目の大きな挑戦だ。
その姿には、素直に"超"がつく位に感動しているし、パワーを超貰っている。
俺もやるぞ!
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