アメリカの歴史を小説風に書こうとしたと開高氏には紹介されていて、これまで幾度となく読んでいてほぼスルーしていた箇所にもかかわらず、昨晩は不思議なくらいに気になってしまい、ちょっとググってみたりした。
結局のところ彼はアメリカのロストジェネレーション作家の一人として括られているようで、著作も「マンハッタン乗換駅」などはおもしろうそうだと思った。
同時代の作家は有名どころはある時期に何人か読んだ事あるが、実はそんなに良いなと思った記憶がない。
当時の自分を振り返ると、多分、「みんなが読んでいるから」という理由だったのだろうと思う。それは間違いない!
ところで、僕はそもそも「ロストジェネレーション」とは何なのかが良く分かっていない。
戦争というものを経験していない僕らには、そんなにも人生の価値観が変わるきっかけになるような社会全般に起こる現象は多分少ない。
そういう意味で、この辺りの時代の小説家の作品をもっと読んでみることで、何かを感じとることができるだろうか。
ところで、僕はそもそも「ロストジェネレーション」とは何なのかが良く分かっていない。
wikiによれば、広義では「欧米諸国で20代の時に第一次大戦に遭遇して、従来の価値観に懐疑的になった世代」を指すというし、文学の世界でいえば、そんな1920年代から30年代に活躍した小説家を現す語であるという。また一方ではそんな時代にやり場の無い思いと共に酒や享楽に溺れた自堕落な世代とも言われている。
戦争というものを経験していない僕らには、そんなにも人生の価値観が変わるきっかけになるような社会全般に起こる現象は多分少ない。
日本に起こった震災にしても、如何に自分毎になれるかで人々の捉え方が全く異なるだろう。僕自身は残念ながらそういった想像力に欠けているよう感じている。
でも、ビジネスに取り組んだり、混沌とした社会の一員として生活し、同時に子供の未来を考えている身としては、戦争のような禍が無くとも、「従来の価値観への懐疑」は少なからず意識し続けていなくてはならない姿勢だとは最近特に感じている。
そういう意味で、この辺りの時代の小説家の作品をもっと読んでみることで、何かを感じとることができるだろうか。
僕にとっては、"今"だからこそ学びや刺激が多そうな気がしていて、ど真ん中ではないが、早速レイモンドカーバーなどをポチッとしてみた。
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