2015/07/09

未来を考えるときには制約を外す

昨日、長い付き合いの写真家氏との打ち合わせで、ストックフォトのあり方について色々と議論し、個人的にはとても良い意見交換が出来たと思っています。

ストックフォト分野に対する議論といってももちろん幾つかの視点があります。

それは、利用者としての顧客(クライアント)やコンテンツ提供者(コントリビューター)、加えて発信されるビジュアルを目にする人々(ビジュアル消費者とでも言えば良いのか?)。実はこのビジュアルを目にする人々の視点が意外とおろそかにされがちなのですが、まぁそれはまた今度。そしてざっくりまとめちゃいますが、僕が携わっているようなサービス運営者(プラットフォーマー)です。

世の物事は多面的な構造になっているので、利害関係者が多ければ多いほど、すべての面をフラットに見ようとどんなに努力しても、おそらくなんらかの偏りが生じることはさけられないのかなと考えています。

むしろあらゆるところからの見方を良しなに調整しようとする試みから生まれる産物は、結果として凡庸なものになりかねません。

で、昨日の我々の議論ですが、やはり必然というか、どうしても写真=コンテンツへのアプローチの話になりがちでした。それを認識しつつ、物事は多面的なんだと自分に言い聞かながらも、その議論は現在のストックフォトの構造からすればかなり遠方まで飛んで行ってしまいました。コンテンツ的に(笑

しかし、そこから現実に戻って来る過程で新たな発見があったりするのです。まぁ、何を議論し何を発見したかはもう少し頭のなかを整理してから機会があれば別途書こうと思います。実際は一つの薄い層として脳の一片に残っているに過ぎないのかもしれませんし。

つまり何が言いたいかというと、こういった議論・ディスカッションではちっちゃな「制約」を設けてはいけないと。一度振り切れるところまで振り切ってみるのは悪くないなと。そうすることによって、いくつかの将来の姿を描いていくことが出来ると思います。

要は健在化していることを言語化するのに力を浪費するのではなく、まだ気付かれていないけども潜在的なニーズは何か、どこにあるのかと深く考え抜けるかどうかが一つの未来を描ききる為のポイントの一つだと思いました。

同じロジックで、顧客、コンテンツ提供者、ビジュアル消費者、サービス提供者、それぞれの当事者の振り切った議論の成果はどんなものになるのでしょうか。興味ありますね。

きっと、その時点で作成するレーダーチャート(グラフ)は、相当いびつな形をしていることでしょう。







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