2015/07/05

T-SITE 湘南をちょっとだけ観察してみた。

T-SITE湘南に行ってきました。

故障したiPhoneの交換場所である「カメラのキタムラ」の一番近いところがたまたまそこだったということもあり、ついでと言ってはなんですが評判のおしゃれエリアで家族と一緒にランチしたりしてきました。

あくまでも「蔦屋書店」がベースになっているので、本・雑誌関係の充実度はかなりのレベルです。特にデザインコーナーーなどは昔良く行ってた六本木の青山ブックセンターばりで、私のような仕事をしている身には嬉しい品揃えです。家族には申し訳なかったのですが、ちょっと時間をもらってあれこれ見て回りました。偶然見つけた撮影用のアイデア満載の資料もゲットできてちょっと嬉しかったです。

また、子供向けのコーナーも絵本なんかは結構充実していて、ファミリー層にもしっかり対応している印象ではあります。

あと、立地が「湘南」ということもあるのでしょうか、サーフ系、カリフォルニア系的な匂いを漂わせたライフスタイルの提案なんかも見られました。私はサーフィンをしますが、そこまで西海岸的なライフスタイルに憧れているわけではないので(実際、メディア上の情報以外は知りませんし)、「ふーん」て感じで写真集なんかをパラパラと眺めるに留めておきました。

そんなT-SITE湘南ですが、ランチをしたカフェなども含めて、全体的な「おしゃれさ・こだわり具合」の演出はさすがCCCでした!!

反面そのフロアの規模と人の多さに比べて「レジ」に並ぶお客さんの少なさは、たまたまだったのかもしれませんが、ちょっと気になりました。

勿論、ほんの数時間いただけで儲かっていないと断定できるわけではありませんが、ふとこだわりの演出を収益に比例させるバランスはどこにあるのかなんて考えが浮かんでくる位に攻めた空間だなとは感じたのは確かです。これはストックフォトにも言えることですのでまぁ私にとってはわりかし重要なテーマではあります。

とはいえ、ただただ既存に顕在化しているマーケットニーズに焦点を当てるのであれば、マスを意識した普通のショッピングモール的なものがベースになってしまうのかもしれません。

そんなところに、あえてCCCが突っ込む意味・意義は全く感じられませんし、この尖り具合から察するに、先行者としてのリスクを取りながらも、それなりにライフスタイル感度の高い層の潜在的なニーズの掘起しを目指しているのではという考え方もできるなと思いました。

上場廃止を選んだ同社は「やりたいこと」をどんどん実現してゆく面白い企業になっていきそうな予感もしますよね。

私もMBAマーケター的に既存のマーケットにフィットすることに一生懸命になるよりは、このように「潜在的なニーズの掘起し」に力を注ぐ仕事に接し続けていたいなと強く思いました。

そういう意味ではとても刺激のある空間体験でした。

※娘の写真ばかり撮っていて、肝心の店の雰囲気を伝える写真を撮り忘れました。また今度!

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